エヴァファンならまず左の絵が97年春に公開された劇場版のシーンだと気付くでしょう(TV版とは髪の描き込みなど段違い)。
この映画を観るヒトって、大半は昔のエヴァを鑑賞済だよねぇ・・・その上でどういったものを提供するつもりか興味半分、劇場版を観てゲンナリした気分を思い出し恐怖半分で観始めた。ストーリーは第6話まで(ヤシマ作戦終了だね)をまとめたものなので崩壊はさすがにしていないだろうと。
絵が全部描き直しらしく、確かに見知った場面場面が違って見える。むしろ、自分のエヴァに対する記憶力、そして同じアニメを何十回と観たヲタク魂に我ながら感心してしまった・・・
まず思ったのが、ミサトさんの声が老け込んだなあというコト。あの若々しい声が印象的なので違和感があった。オペレータの伊吹マヤも随分落ち着いた声になっちゃった感じ。
90分ほどの映画に6話分をまとめたとあって、前半はかなり端折ってる感が否めない。まあメインはやはりヤシマ作戦というコトでヨシとしましょう。
さてそのヤシマ作戦なんだけど・・・全体的に期待はずれだったなあ。イヤ、普通にアニメとしては及第点だとは思うけど、昔のイメージが強すぎるのかな・・・
ヤシマ作戦と言えばライトからの逆光の中、作戦指示を受けるシンジとレイ、アドレナリン全開の射撃応酬シーン、綾波レイの笑顔で大団円、どのシーンも美しく、ストーリーもテンポ良く進んでまさしく序盤のクライマックスと呼ぶに相応しい名場面の連続なだけに思い入れも強い。
(1)作戦指示
あの緊迫感が大好きだったのに、BGMが控え目になって淡々とした感じ。
(2)日本中の電力をエヴァに接続していく場面
全体的に(1)に同じ。コンピュータ画面で電力がエヴァに集中していく様が何故か凝った3DCGで描かれているので何だかウソくさくなっているのが残念。これは前の方が絶対良いよ~。照準調整のシーンは新しい方が圧倒的にカッコ良い。
(3)ピラミッド使徒の反撃シーン
あまり昔のままだと芸がないというのも分かるけど、ここまで変えてくるとは予想外。あれだけ派手に変形されると昔のような不気味さが失われてしまっている。隔壁突破でジオフロント侵攻のシーンもいまいち危機感が表現されてない。街中を強風が吹きすさぶ一瞬のシーンが好きだったんだけどなぁ~。
まー悪口ばかり書いているけど、戦闘シーンはさすがに迫力増してて良いですよ。
(4)級友からの伝言、パイロットを信じる云々のくだり
元々第6話のヤシマ作戦というのは綾波レイのキャラクター性を視聴者に認知させる役割を果たす第5話からの続きという意味合いもあって綾波レイを中心としているのに対し、今回はあくまでシンジを中心にストーリー展開するようになっている。このヤシマ作戦の立ち位置の変更こそが個人的には一番大きな変更だった。
映画はここで終わるわけだし、仲間の応援があるという事実によってシンジが孤独や自棄を吹っ切る様子も上手く描いていて、素直な良いシーンに仕上がっていた。
(5)綾波笑顔
というワケでこの名シーンはクライマックス後の静かな余韻にマッチするしっとりとしたシーンになってました。上の絵と比べても随分控え目な感じだよね。
エヴァと言えばマンガ版もあるんだけど、あちらの綾波レイは結構セリフが多く、ストーリーが進むにつれて感情を出すようにもなっていくんだけど、今のところ、劇場版はマンガ版とは違いそう。
